
ある日突然、「弁護士法人あらた」と名乗る事務所から電話やSMS、手紙が届いたら、多くの方は驚き、不安に感じることでしょう。
「身に覚えがないのに、なぜ?」「もしかして詐欺なのでは?」と、頭の中が疑問でいっぱいになるのも無理はありません。
「弁護士法人あらた」が本当に存在する正規の法律事務所なのか、簡単に確認できる方法を紹介します。
日本弁護士連合会のサイトで今すぐ確認
連絡してきた相手が本物の弁護士かどうかは、ご自身で、しかも無料で確認することができます。
焦らず、以下の手順を実行してください。
日本弁護士連合会(日弁連)のサイトで検索する
日本全国のすべての弁護士および弁護士法人は、日本弁護士連合会(日弁連)に登録されています。つまり、日弁連の公式サイトで検索して見つからなければ、その名前の正規の弁護士や弁護士法人は日本に存在しないということです。
- 日弁連の「弁護士法人検索」にアクセスします。
- 法人名・事務所名の欄に「あらた」と入力して検索します。
- 実際に検索してみると、「弁護士法人あらた」や「弁護士法人あらた国際法律事務所」など、複数の法人が存在することが分かります。相手が名乗った正式名称と、聞き取った所在地情報を元に、どの法人か特定しましょう。
- 該当する法人の詳細情報を確認します。
- 検索結果には、事務所の正式な所在地や電話番号、所属する弁護士(社員)の名前が表示されます。相手から聞き取った情報と完全に一致するかどうか、細かく確認してください。
要注意!偽物を見分けるためのチェックリスト
弁護士を名乗る詐欺には、いくつかの共通した手口が見られます。以下の項目に一つでも当てはまる場合は、詐欺を強く疑ってください。
| チェック項目 | 解説 |
|---|---|
| 弁護士登録番号を即答できない、または教えない | 本物の弁護士なら、自分の登録番号はすぐに答えられます。 |
| やたらと支払いを急かす | 「今日中に振り込まないと裁判になる」などと脅し、冷静な判断をさせないようにします。 |
| 連絡先として携帯電話の番号を伝えてくる | 法律事務所からの公式な連絡で、いきなり携帯電話番号が使われることは稀です。 |
| 振込先が個人名の口座である | 弁護士法人からの請求で、振込先が個人名義の口座であることは通常ありえません。 |
| 「示談金」「和解金」などの名目でプリペイドカードでの支払いを要求する | これは典型的な詐欺の手口です。弁護士がこのような支払方法を要求することはありません。 |
もし詐欺の疑いが強いと感じたら
詐欺の可能性が高いと判断した場合は、絶対に金銭を支払ったり、個人情報を伝えたりしてはいけません。 相手からの連絡はきっぱりと無視し、以下の窓口に相談してください。
- 警察相談専用電話:「#9110」
- 最寄りの警察署
- 国民生活センター・消費生活センター:「188(いやや!)」